ふろいで合唱物語~あとがき~
作中に出てくる耳鉛筆とは今も付き合いがあります。
この川崎第九が終わり、年が明けて間もなく、耳鉛筆から『横浜で第九があるらしい』と連絡がありましたが、仕事も忙しく、無視していました。しかし、強烈な誘いを断れずに参加し、その後立ち上がった合唱団にも半ば強制加入させられ、現在に至ります。
雰囲気が伝わったかどうかはわかりませんが、参加した理由はどうあれ、川崎第九は二人とも真面目にやったと思います。最初は誰でも難しい。しかし、やってみればできないことはない。ぼくも実は今でも苦手な部分はあります。やれといきなり言われたら自信がない部分(笑)。今でもたまに歌うとおかしいのが、689小節から698小節まで。aa(Hei)~がずっとながくてリズムが感覚的に合わず、さらに音程の上下が多くなかなかうまくいかないですね。ただふっとある時うまくいきました。それから855小節からの最後の部分。最初に聞いたとき、「速くて歌えねー」と思いましたが、これも最後の一番かっこいい部分。決めなきゃという思いでやってるうちに歌えるようになりました。あとは最初の方の285小節から292小節まで。短いんですが言葉がうまく入らない。なんかここだけ他と違う気がするんですよね。第九は、同じフレーズが繰り返されると知ったのはだいぶ後。歌詞の意味もあまり理解しないまま、とにかく音で覚えました。わからないところや苦手なところを他人に聞いてもいいです。
が、自分である程度つかむことも一つのコツだと思います。
第九は、一つの財産になりました。友達もできたし、一つの自信にもなりました。いつでもどこでも誰かが歌ってます。そんなところに入れる自分も頼もしいです。
少しでも歌いたいと思われたら、近くの門を叩いてみてください。最初は戸惑いますが、第九のパワーが引っ張ってくれると思います。
また会いましょう。
Freude!