先日、楽譜が読めなくても合唱団には参加できると書きましたが、
やはり譜面が読めない初心者さんは周りの歌声とうまく
合わせられない部分は、出てくるので、そういった箇所の歌い方については、

拍数の数え方を覚えるなり、伴奏や他のパートの音を手がかりに、
より合わせやすい方法でテンポをとって合わせていく必要が出てきます。

楽譜

少しばかり複雑でも、テンポのよい
スピードのある部分については、
耳と体で繰り返し覚えて合唱練習することで、
ある程度合わせる事ができるのですが、
スローで長ーく伸ばす音については
特に歌声を合わせるのが結構難しい。


例えばベートーベンの第九で言えば、
(歌ったことがある人はわかると思いますが)
Gun zen Welt♪
(ガンツェン ヴェーーーーールt)(´∀`)
と長い拍数伸ばす箇所があります。
息を続けるだけでも大変な箇所なのですが、
拍数が数えられないといつまで伸ばしていたらいいのかわからない。


そうなると体の準備もできてないので、合唱練習の度に行き当たりばったりに
息切れして、気持ち悪ーい中途半端な拍数で終わることになり、自分自身も
そしておそらく本番で聞いているお客さんもちょっと歯切れの悪い感じになるかと思います。

それに加えて、第九はよく「子音まではっきり丁寧に」と先生からご指導されることが多く、
最後の"t"までしっかり発音しなければなりません。拍数が数えられていないと
"t"の音が他の人とずれて、お客さんからは”t””t””t”トゥ、トゥ、トゥ、、、と微妙な
無声音がずれて聞こえることになり、客席からは何とも気持ち悪い感じに聴こえるのです。


歌っているうちに、テンポが取れていないとか周りとずれているところが
だんだんわかってくると思うので、そういうポイントポイントについては、
楽譜がしっかり読める人に、拍数の数え方を聞くのが一番よいと思います。


あと本番がオーケストラの演奏であれば、手がかりになる音が増えてくるので、
(毎回オーケストラの演奏で練習はないと思いますので)家でYou Tube等で
オーケストラの演奏を聴きながら、この音まで伸ばすんだという自分で
わかりやすい手がかりを見つけながら、練習して慣れることですね。


こうしてポイントポイントで、拍の数え方などを勉強していくうちに、
なんとなーく少しずつですが、楽譜の読み方もわかるようになって
くるようになると思います。と言っても、私もまだまだ
譜面をきちんと読めていないのですがね~Σ(=゚ω゚=;)


「最初、楽譜が読めなくても大丈夫」と言うよりも、
合唱をやっているうちに必要に迫られて、だんだん覚えて
いかなければならなくなる、という言い方が正しいかも知れませんね。