さて、防備録の続きである。


12時30分。
ようやく楽屋で一息ついてお菓子をつまむ。
時刻はお昼を回っていた。
出演者が弁当に文句を言っている。。。
梅だか紫蘇だかが嫌い!? しらねーよ!w
と言いたかったが、個人の嗜好も調査しておくべし…。ですな。


13時。
開場時間が迫り、ガラコンの衣装に着替えてロビーへと向う。

受付の段取りをスタッフに伝え開場を待つ間、ここでもトラブルは発生した。
 

開場前にも係わらず大勢のお客様が押し寄せていたのだ。

外は炎天下、とてもそこで待てとは言えない雰囲気の中、ロビーの一部を開放したのである。

思えばこの選択は失敗だった。

ロビー内の導線がくずれてしまい、お客様を混乱させる結果となってしまった。

当日最大の失敗だったかもしれない…。


開場がすすみ客足も落ち着いてくると、スタッフの気転もあり混乱は収束した。


13時50分。
開演10分前である…。

予想をはるかに上回る来場者に圧倒されつつ本番へと向う。

ここからは終演までスタッフに任せるしかない。だがそこに不安は微塵もなかった。


本番は滞りなく進み、いよいよクライマックスの第九である。


合唱団員の集合になんら支障のないことは朝の時点でわかっている。

楽屋でお茶を含み合唱団員と合流する。


第4楽章が始まり歌い進める間、いろんなことを思い出していた。

思えば昨年の後始末を任されてから1年間、楽しい事などひとつもなかった…。

意識はバラバラ、話もかみ合わない、そんな組織をどうしろと言うのか。


怒りさえ覚えた事もあった。


だが、せっかく集まってくれた合唱団員を落胆させてはいけない。


最高の舞台に乗せるのが与えられた使命だと割り切ってなんとか当日までやってこれた。

合唱団員は譜面すら読めない初心者稽古から日々成長し、最高のハーモニーを聞かせてくれた。

スタッフも本番では見事にひとつになって最高のポテンシャルを発揮してくれた。


そんな1年間の思いと共に第九はエンディングをむかえていったのである。

終演後やまない拍手の中、自然と熱いものがこみ上げてきた。

このコンサート企画で自分に与えられた使命は果たせたのだろうか…。
 

数字面では及第点だっただろうと思う。

だが運営面では組織を十分まとめきれたとは言い難い。
反省点は多々あろうかと思う。


手探り状態のなかこんな自分についてきてくれた事に心から感謝している。

この8月3日はこれからの自分にとって大きな意味のある1日になることだろう。


最高の団員と最高のスタッフに恵まれて本当によかった。


心より感謝申し上げたい。


Alle menschen@じむきょくちょー