8/3川崎市教育文化会館でのコンサートまであと5日
となりました。今回の夏祭クラシックス2014の
一つの見どころでもあるオペラ・ガラ・コンサート。
今回は数々の名曲の特徴と出演歌手をご紹介します。


最初に「こうもり」序曲をオーケストラのみで演奏した後、
椿姫の乾杯の歌をソリストとベイコールで歌います。


ソリストは新堂 由暁さんと岩城 あさみさん。
第一幕、ヴィオレッタの住む屋敷。今夜も賑やかなパーティーが開かれており、女主人は来客をもてなしている。そこへアルフレードがガストーネ子爵の紹介でやってきてヴィオレッタに紹介される。歌を1曲歌うよう勧められた彼はいったん辞退するが皆の再度の勧めでグラスを片手に準備をする。一同の沈黙と緊張のなかアルフレードは情熱を込めて歌い、ヴィオレッタが加わってデュエットになります。


3曲目からは各ソリストのソロ曲となるわけですが、トップバッターを
6bf1dafb務めるのはモーツァルト「フィガロの結婚」より“もう飛ぶまいぞこの蝶々”を歌う栗原 峻希(たかき)さん。現在、東京藝術大学4年次に在籍し、昨年の藝祭オペラ、モーツァルト「フィガロの結婚」でアルマヴィーヴァ伯爵を務めたそのままに歌い上げます。
伯爵の小姓であるケルビーノは、あらゆる女性に興味と憧れを抱く思春期の美しい少年。召し使いの部屋でスザンナに愛の歌をささげている時に伯爵がやってくる。今回のこのアリアは、伯爵の怒りに触れて軍隊行きを命じられたケルビーノをフィガロが、からかい励ます歌であります。


岩城あさみさん

続いてはモーツァルト「魔笛」から
「夜の女王のアリア」と呼ばれ有名な“復讐の炎は地獄のように我が心に燃え”を歌う岩城あさみさん。「魔笛」の数々のアリアの中でも最も有名なアリアであり、また、高音に長けた一握りのソプラノしか歌えない曲でもあります。オペラのシーンとしては、夜の女王が娘のパミーナにザラストロを殺すように迫る第2幕の場面で歌われる『魔笛』でもっとも有名なアリアであります。


新堂 由暁さん

MCを挟んだのちに演奏されるのが新堂 由暁さん。ヴェルディ「椿姫」で青年アルフレードが愛するヴィオレッタと夢の同棲生活の幸せを歌う“燃える心を”
原語の「La Traviata(ラ・トラヴィアータ)」とは「道を踏み外した女」という意で、直接的には娼婦のことを指すが、日本では主人公ヴィオレッタが椿の花を愛したこと、そしてヴェルディが台本としたアレクサンドル・デュマ・フィスの長編小説「La Dame aux camelias(椿の婦人)」に習って、一般的に「椿姫」と呼ばれている。第二幕冒頭、娼婦の生活から一変、愛するヴィオレッタと夢の同棲生活を始め「あれから3ヶ月、静かな田舎でヴィオレッタは生まれ変わった」と喜びを表す。迸る青春のような清々しい声を持つ、新堂さんが歌い上げます。


アンカーを務めるのが相原れいなさんで、プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん”
相原れいなさん主人公の中年男ジャンニ・スキッキが、大富豪ブオーゾの遺産を巡る親戚間の騒動と、若い男女の恋を見事に解決するさまをコミカルに描いた喜劇。


この“私のお父さん”は、家中探し回って見つけた遺言書の内容が、巷の噂通りに「修道院に全額寄付をする」というブオーゾの遺言通りになり、持参金の見込みのないリヌッチョがラウレッタと結婚することも不可能になる。そこへスキッキ登場。リヌッチョは「何か知恵を貸して欲しい」と頼む。他の親戚が貧しい田舎者のスキッキを馬鹿にするのでスキッキはへそを曲げて協力を断る。このアリアは可愛い娘が「私の愛しいお父様」のように歌っている印象が日本では強いが、実際は協力を断った父スキッキに対し、娘のラウレッタが「お父さん、もしリヌッチョと結婚できないなら、私、ポンテヴェッキオからアルノ川に身投げしてしまうから」と脅すシーンとして歌われているのが本当のシーンであります。


続いてオペレッタ「メリーウィドウ」より“唇は黙さずとも”。ダニロ役を栗原さん、ハンナ役を相原さんが演じます。


舞台は1900年頃の架空の国、ポンテヴェドロ公国のパリ公使館。莫大な遺産を相続した若き未亡人ハンナが外国人と結婚すると、資産流出し我が国が破産してしまう!という事で夜会は持ちきりに。誰かがハンナと結婚しなければ!とツェータ男爵は元・恋人ダニロに勧めるが、過去に身分の違いで破談になったダニロは意地になる。そしてワルツのパートナーがハンナになったダニロは、パートナーの権利を売りに出す。男たちがあきれた後、二人はダンスを踊る。
その後はお互い意地の張り合いで、ハンナはダニロを気持ちを試し、カミーユと結婚すると言ったり、ダニロは財産目当てで結婚したいと思われたくないプライドが邪魔をする。翌日、ハンナはカミーユと結婚しないことが事実であること、遺産は誰かと結婚したらハンナのものでなくなることをダニロに話す。2人はワルツを踊りながら愛を確かめ合うというシーンです。


最後に「こうもり」よりシャンパンの歌
こうもり劇中では2幕フィナーレの中で出てくるシーン。オルロフスキー公爵邸での舞踏会内での乾杯のシーン。4人のソリストたちと合唱で華やかに歌い上げます。



尚、今回のソリストさんは4名とも東京藝大卒業、在籍中の方で、それだけでも期待値が膨らみます!!(第二部:ベートーヴェン第九のソリスト紹介は→コチラ

夏祭クラシックス2014
ベートーヴェン「第九」&ガラコンサートは
8月3日(日)川崎市教育文化会館にて
14時開演です。


出演者一同、皆様のご来場を
心よりお待ちしております。