こんにちは。ふろいでです。いよいよ春本番! みなさん、新しい季節です。ということで、ふろいで合唱物語も、いよいよ最終回です。(前回はこちら)


2012年12月9日、日曜日。快晴。
確か11時から全体合わせがありました。その前に慣れない蝶ネクタイをトイレで鏡見ながら付けてると、オケさんが横で白いネクタイを付けてます。ネクタイの方が簡単でいいなあ、とか言ってお互い笑ってましたね。
合わせが終わり、耳鉛筆とラーメンを食べた後、少しでも映りがいいようにと(笑)、眼鏡を調整したりして、時間をつぶしてました。
本番前、会館の入り口の薄暗い廊下に立ち、順番に並びます。ああ、いよいよだな、と思ったと同時に、今日で終わりかとも感じていました。


第一楽章から始まり、第二楽章が終わった時に合唱団が舞台に並びます。客席を見渡して、急遽の呼びかけに応じて来てくれた会社の人や、名古屋から来てくれた友達を探します。意外とこういう時ってすぐ見つかっちゃうんですよね(笑)


例のMの部分(第九といえばのあのサビの部分です)がスローに始まり、いきなり激しい音が鳴り始めるのが第四楽章。それを合図に全員立ち上がります。さあ、始まった。


体に叩き込んだ全てを出すつもりで歌います。


第九ってすごいなあ、って思いましたね、歌いながら。なんか、当たり前なんだけど、ハモって、各パートがちゃんとまとまって落ち着くっていうのかな。なんとも言えないビシッとした決まり方ですよね。


テノールソリストのOさんが、大きな体ですごく透き通った声なので、聴き惚れてましたね。


照明が暑いな、と思い始めた頃に、特に変な緊張もないまま、終わりました。あっという間でした。ただ、感動というより、充実感がありましたね。


ソリスト、マエストロ、I先生。会場が一体になってそれぞれに拍手をします。
『ああ、この一体感なんだなあ』と思いながら見てました。


舞台からはけるとき、名古屋の友達が袖まで走ってきました。声は出さなかったけど、親指を立てたので、僕もそれを返しました。


打ち上げは、合唱団とオーケストラの合同で、館の最上階のホールです。ここで、いきなり初心者の挨拶をさせられました。あまりにもいきなり過ぎて大したことが言えなかったのは今も悔やみます(笑)


憧れの(笑)、ピアノのU先生と話せたこともうれしかったですね。休憩中もずっとピアノ弾いてる人でした。


ある人が、僕と耳鉛筆を見て、『初心者だったの?』と言われたときは、一体どういう風に見られていたのかが気になりました。また、小さい頃バイオリンをしてた、と言ったら『もったいない。また始めなさいよ』とも言われましたね。打ち上げで、こんなにいろんな人と一緒に歌ったのか、と改めて思いました。


耳鉛筆と帰り道で、来年も出るとか出ないとか言いながら『まあとりあえず、本当の打ち上げは、これから』なんて言いながら、『約束のバナナ』を食べに行きました。もう食べたくて仕方なかった(笑)


第九はやっぱりすごかった。


偶然というか、何かの間違いから始まった『第九の道』。あきらめなかった『第九の道』。なぜあきらめなかったか。それはなんだかんだで、楽しかったからです。仲間を見つけ、共に練習し、共に歩んだ4か月は、かけがえのないものをくれました。
何百年と歌い続けられている理由は、それぞれの解釈があっていいと思います。
ひとりひとりに、それぞれの第九があるでしょう。そしてまた、第九は人を集め、その人にかけがえのないものとなるのではないか、そう思います。


『どうも燃え尽き感が足りなかった』という人も、『ドイツ語? ムリムリ』という人も、第九はあなたを待っているんじゃないでしょうか。いつでも、どこでも。


それではみなさん、どこかでお会いしたら、こう挨拶しましょう。


Freude!