前回の続きです。


練習に行かないと決めて数日後、もったいないことをしたな、と思ってました。
お金です。こんなことなら、応募もしなきゃよかったと思いました。


そして、初顔合わせの日を思い出していました。


I先生を初めて見たとき、
『うわー、芸術家とか言っていそうなタイプだなー』
なんて思いました。
イケメンでスラッとしてて、笑いも取れる。
そして、記憶の順番が巡ってI先生の挨拶だけが蘇ります。
他の人達と内容が違ったからでしょう。


『今回は抽選でした。出られなかった人達がいます。
その人達のためにも、あきらめないでください』


というこの言葉が、僕を練習へと引きずり込みます。
なぜか急に『やっぱりやってみよう』という気になり、
通勤中の電車のなかで決意しました。


楽譜を見てみます。ドイツ語です。
ドイツ語だということを知ってたからで、
そうでなければ英語ではないということしかわかりません(笑)。


ドイツ語は、グーテンモルゲンと、
ベルリン、フランクフルトしか知りません(笑)。


そこで、I先生が言ってたのを思い出し、第九のふりがなつき楽譜を
買って書き写しました。少し違うかもしれませんが、基本的なところは
合ってるはずです。テノール練習用CDも買い、いざ練習です。


言葉が先か、音を先にするか。ここで、『俺とお前はね論』を思い出します。
さて、この論とは何でしょう。


それは、次回の講釈で。


フロイデ。